本ブログも昨年8月3日に開設して以来、本日で五千人のご訪問者を迎えようとしている。
現在、ブログの編集室内の記録によれば、4,971人となっており、正確なユニークカウンターで、昨日は53人のご訪問者だった。
最近は一日50人越えることも多くなっている。
ところで、タイトルの異病同治と同病異治の問題である。
一般の方には分かりにくいかもしれないので、その詳細を知りたい方は、
漢方医学発展への道 (中医学と日本漢方) 異病同治の日本漢方と、同病異治の中医学を合体した『中医漢方薬学』
をご覧頂くのが良いと思われるが、それでも難しいかもしれない。
やはり専門家向けの問題であるから、専門家に向けて少し強調しておきたい。
上記サイトでも書かれているように、異病同治の日本漢方と、同病異治の中医学という特徴および特長は歴然としているのだから、日本漢方と中医学を合体させて、「中医漢方薬学」とするのが最も合理的だと思われるのである。
陳潮祖先生がご高著『
中医病機治法学』で指摘されているように、本場中国でも、異病同治の重要性は分かっていながら、同病異治の研究ばかりが盛んで、異病同治については未発達の部分が多いと嘆かれておられた。
異病同治の日本漢方、同病異治の中医学、このことを肝に銘じて、今後の漢方医学発展のために、何をどうすべきかを良く考えて欲しいものである。
中医学理論を駆使して、過去に積み上げた日本漢方の治験例や口訣類を分析すれば、相当な発展を見ることは間違いないことのように思われる。
言葉は悪いが、日本漢方の実績を中医学理論を駆使して解釈するという「後知恵(アトヂエ)」で十分なのである。
アトヂエというといかにも印象が悪いが、学問とはそんなもので、分類整理することはすべてアトジエによるのだから、実際には決して悪い言葉ではないと思う。
何度も言うが、
異病同治の日本漢方、同病異治の中医学
それぞれの特徴および特長を合体させる方向にしか、日本漢方すなわち漢方医学の存続する道はないかもしれない、ということを感じ取って欲しいと思うのである。