世の中、原因不明の慢性蕁麻疹に悩まれる人が多いが、その多くの人が舌の奥に黄膩苔を蓄えている。
この黄膩苔の存在が明らかであれば、慢性であれ急性であれ、多くの場合は茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)証である。すなわち肝胆に湿熱を蓄えている証拠で、このような安価な方剤で治るなら、経済的にも大助かりのはずである。
念のために吸収率のよいカルシウム類を併用しておけば、黄膩苔を蓄える人なら百発百中に近いのではないかと大言壮語したくなるほど、この四十年近くの漢方相談経験から言えることである。
ところが、当方に来るまでに散々保険漢方はもとより、地元の漢方薬局で様々な配合を駆使されても一向に治る気配がなかった人達でも、これこそ方証相対の極み、遅かれ早かれ治癒に向かった例の枚挙に暇がない。
しかしながら、コリン性の蕁麻疹に対しては、これまで一度も奏功した経験がなく、清熱涼血解毒方面の配合方剤が必要な人達ばかりであった。
おそらくコリン性蕁麻疹と肝胆系の湿熱とは直結しない部分があるように思われる。
といってもあくまでケース・バイ・ケースで、必ず的確な弁証論治に基いて考慮されるべき問題である。
参考文献:
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蕁麻疹の漢方薬:漢方薬局経営薬剤師の一喜一憂
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蕁麻疹の漢方薬:漢方薬専門・村田漢方堂薬局(山口県下関市)の近況報告
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