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間違いだらけの漢方と漢方薬・漢方とは中国から伝来した医術や薬術であり、漢方薬は漢方で用いる草根木皮や動物類を原料とした医薬(治療薬)であるという正しい認識を広めるサイトです。
記載内容はすべて専門家向けです。一般の方がヒントにされる場合は、必ず医師・薬剤師など近隣の漢方薬の専門家に御相談下さい。素人療法は絶対に禁物です!
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基礎理論はすべて中医学に学び、
基本方剤を大切にする日本漢方の精神の伝統を受け継いだ「
中医漢方薬学」論者・
ヒゲ薬剤師による口訣集です。
ただし、漢方処方一つ一つの基本的な解説は、日本語で書かれた中医方剤学関連の書籍が沢山あり、またネット上でも簡単に調べが付くことですから、多くを省略しています。
一般書籍やネット上ではあまり書かれてない筆者の長年の経験によるエキスばかりをなるべく分かりやすく書いているつもりです。
(漢方と漢方薬の専門家に少しでも参考になればという思いと同時に、もしかしたら愚息や愚娘あるいは孫たちの参考になる時代が来ないものか、という極めて個人的なほのかな願いも加わっています。)
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もともとオルスビー錠が逆流性食道炎に有効な例があることを報告したのは、筆者が主催する他のブログ、
漢方と漢方薬の村田漢方堂薬局(山口県)の近況報告において、
2007年02月15日 逆流性食道炎に対する安上がりな漢方薬と題して発表したものを嚆矢とする。
それがいつの間にか、検索からも消え、宣伝上手な他サイトでは「安くてすいません」などと嘯くブログすら現れる始末(苦笑。
たしかに安価なものなので、地元で調達して試してもらえば5割前後の確率とはいえ、少しはお役に立てるかもしれない、世のため人のため、老婆親切から上記のブログを書いたものだった。
しかもこのオルスビー錠は第3類医薬品であり、あまり体質を考慮しなくても、ほとんど副作用の心配がない。
しかしながら、ネット上の販売店で盛んに宣伝されるほど、オルスビー錠単独で皆がみなに効くものではないので、そのことはここでしっかりと強調しておきたい。
人の褌で相撲を取るのもいいが、ほどほどにしておかないと、ダイエットに防風通聖散などとまことしやかな嘘がまかり通るのと同レベルに堕することになる。
もともと上記のブログに書いているように、過去の事例から5割の人に有効ではないか?と書いているように全員に効くとは書いてないはずだ。
ところで最近、
ブログの閲覧者から匿名のメールで、オルスビー錠で却って調子が悪いという女性が2名あったことから、少数の人には合わない可能性がある。 このような逆効果であったという報告を受けたのは初めてであるが、1~2例でもあれば看過することはできない。
またオルスビー錠だけでは半数近くで効果が弱いようだとも書いていたと思うが、これまで多くの逆流性食道炎の人達の漢方相談を受けて、一般漢方処方を併用してもらいながらも、男女それぞれ一名ずつ、ほとんど効果が出なかった人もいる。半年前後は頑張られたが、どうしてもこのお二人には効果が少なかった。
但し、遠方の人達で、当時は一度来られただけで、あとはメール相談というのがまずかったように思われる。
7~15日毎に通いつめた人達は全員、ほぼ寛解しているからである。
もちろん、
オルスビー錠だけで改善した人も多かったとはいえ、現実にはやはり弁証論治に基づいた適切な一般漢方製剤を併用した方が、明らかに効果は上がる。 なかでも大柴胡湯証を呈している人が最も多かったが、ササヘルスとオルスビー錠の併用で治った人もかなりいた。
世間で噂される逆流性食道炎に六君子湯というパターンは、当方の薬局に限っては極めて小数派に過ぎなかった。
漢方処方を併用する場合には必ず体質に応じた配慮、つまり弁証論治にもとずく適切な方剤を選ぶことが必須となる。
現在進行形でも9つの重大疾患を抱える人が、この逆流性食道炎に関しては大柴胡湯+オルスビー錠で、明らかに症状が激減して大いに喜ばれている。
ともあれ、いつの間にか、オルスビー錠が逆流性食道炎の特効薬みたいに宣伝するブログもみられるが、ちょっと過剰宣伝が過ぎではないですかっ?と窘めておきたいものである。
そのほかの関連ブログ:
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オルスビー錠が逆流性食道炎に効果があったとのご報告と質問※
逆流性食道炎の御質問※
わざわざ関西からオルスビーのために来られた奇特な方
補中益気湯のように黄耆と白朮が配合され、表衛不固による自汗を治す作用を内在する方剤に、軽度の発汗作用のある蒼朮で白朮の代用にしている医療用漢方製剤が存在する。
これは明らかに錯誤であり、本来の補中益気湯の作用をフルに発揮できるものではない。
白朮と蒼朮の最大の違いは、白朮は固表止汗して黄耆(オウギ)がないときの代用品になるくらいだが、蒼朮は逆に散寒解表して発汗作用があるので決して黄耆の代用とはなり得ない。
━白朮を蒼朮で代用する日本漢方の杜撰
五苓散中の白朮を蒼朮で代用されるのとは問題のレベルがあまりにも違い過ぎる。
以上のことからも分かるように気虚系統の治療方剤は、いずれも白朮とあるところは必ず白朮でなければならず、蒼朮で代用できるものではないのだが、代表的な医療用漢方製造メーカーさんでは、補中益気湯のみならず六君子湯や十全大補湯など、多くの補益の方剤が、いずれも正しく白朮が配合されるずに蒼朮で代用されているのである。
おおよそ数えると三十数処方以上。
これが、日本漢方における代表的医療用漢方製造メーカーさんの成せる業ということである。
重要参考文献:
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白朮を蒼朮で代用する日本漢方の杜撰※
日本漢方の後進性の証明は代表的某医療用漢方メーカーの補中益気湯や六君子湯中の白朮を蒼朮で代用する錯誤もその一つ※
補中益気湯や六君子湯中の白朮を蒼朮で代用する錯誤問
小青竜湯はしばしば希薄透明な鼻水が止まらない時や、それに伴うくしゃみ、あるいは逆にくしゃみに伴う流れるような水様性の鼻汁が止まらない時に効果を発揮する。
透明で水様性の鼻水が流れること自体が多くは肺が冷えて要る証拠で、肺の宣発と粛降作用にトラブルが生じた状況下では、しばしばくしゃみやそれに伴う水っぽい鼻水が流れ出たり、あるいはまた水っぽいやや多目の豁痰を伴う咳嗽が生じるが、これらこそが小青竜湯証の一連の症候としてよくみられる。
しかしながら咳嗽をともなわない場合は、多くは小青竜湯よいも安全性の高い藿香正気散(カッコウショウキサン)で十分に代用できる。
いや、代用できるというよりもこちらの方が適切な場合も多い。特にアレルギー性鼻炎や花粉症のときで、風寒に湿邪が内部に停留しているような状況下では、まるで小青竜湯証と区別がつかないほどである。
であるなら胃腸にもやさしく細辛や麻黄という注意を要する生薬が含まれない藿香正気散を使用するほうが無難である。
小青竜湯も藿香正気散も薬性は辛温で肺系統を温めつつ乾燥させる働きが強いので、症状が治まったら連用するには及ばない。
症状がしっかり治まっているのに、長期連用すると、しばしば乾燥性の咳嗽が勃発していつまでも治らなくなるので、多くの場合、連用は慎むべきである。
必要もないのに漫然と長期間服用し続けると、肺陰を損傷してこのような乾燥咳が生じるばかりでなく肺陰虚による虚熱が生じるばかりでなく、容易に肺熱を生じさせてしまう恐れが大である。
ところで、以前から巷では花粉症やアレルギー性鼻炎に小青竜湯が乱用気味となっており、くしゃみや鼻水、あるいは咳嗽でもあろうものなら、その症状だけで弁証論治を行わないまま無作為に小青竜湯を投与される医師が多が、これこそ大間違いの元である。
同様な症状があっても、すべてが小青竜湯証とは限らないからである。
くしゃみ・鼻水・咳嗽のいずれにおいても、寒熱や燥湿において真逆のケースも多く、辛夷清肺湯証のように肺熱に肺陰虚の病機によって類似した症状を発することは珍しくない。
このことに暗いために、というか中医学の基礎理論はおろか、漢方医学のイロハにも疎い医師たちが、肺熱に肺陰虚の病機に適応する辛夷清肺湯証であるにもかかわらず、小青竜湯が投与されていたケースが実に多いのである。
このような間違った投与が行われると、次第に頑固な乾燥性の咳嗽が続いて、豁痰に血液が混ざるようになり、肺癌になったかと患者さんたちを不安に陥れている例は、枚挙に暇がないほどである。
参考文献:
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注意が必要な漢方薬(肺陰を損傷しやすい漢方処方)※
やっぱり長期連用には不向きな小青竜湯※
藿香正気散(カッコウショウキサン)※
藿香正気散 (かっこうしょうきさん)
現在、もっとも乱用されている漢方薬の一つが小青竜湯や大建中湯であると思われる。
昨今、ほとんどの西洋医学畑の医師たちが、アレルギー性鼻炎や花粉症などに病名治療薬として乱用されるから、そのために様々な副作用を呼んでいる。
小青竜湯は肺失宣降・水飲内停の病機(病理機序)に対する宣肺降逆・温化水飲の治療効果を発揮するが、現実的には肺寒停飲の病機のある気管支喘息などに使う機会はあっても、アレルギー性鼻炎や花粉症では、胃に負担をかけず安全性の高い藿香正気散で十分なことが多い。
そもそも日本の医療用の小青竜湯は細辛と乾姜において問題が多いのである。
細辛はやや毒性があり、あらゆる処方で日本より使用量が多い中国でさえ、1日量が3gを超ないほうが無難であるとされる生薬である。
ところが日本の医療用の小青竜湯製剤では、細辛が3g使われ、乾姜は例によって飴色に蒸した煨姜もどきが使用され、本来の乾燥生姜とは薬効において明らかに異なる。
それゆえ、昨今の様に漢方経験の少ない多くの医師たちが小青竜湯を乱用するものだから、
タミフルと共に医師から処方された禁忌に近い危険な配合、麻黄細辛附子湯と小青竜湯という禁忌に近い投与が行われている。
これでは細辛が二重になって1日量が3gを遥かに超えて危険である。
中国では昔から、細辛を粉末で用いるのに、一銭(約三グラム)を越えてはならない。多すぎた場合は悶死してしまう、とて戒めていました。 ━漢方薬の安全性の問題についてより引用
とあるように細辛配合剤を乱用するべきではないのである。
現実的には生命に危険を及ぼすほどの問題は生じてないが、肺熱のある辛夷清肺湯証の人達にもしばしば小青竜湯が投与されており、そのために病院漢方を断念して当方に相談に訪れる人達があとを絶たない現実がある。
いずれにせよ、昨今の小青竜湯の乱用は目に余るものがあるので、さしあたり問題のあった事例の一部をブログに書いているので、そのリンクを以下に掲載して参考に供したい。
医療用漢方の小青竜湯による誤投与や不必要な長期連用による副作用と思われる事例集※
耳鼻咽喉科で処方された小青竜湯による副作用※
耳鼻咽喉科で処方された小青竜湯による副作用の続報※
小青竜湯の長期連用による副作用※
高齢者に要注意の小青竜湯(副作用の認識がない医師たち)※
小青竜湯連用によって生じた乾燥性の咳※
小青竜湯と麦門冬湯のどちらでも良いと医師に言われながら出された小青竜湯に疑問をお持ちの親御さんからのお問合せ※
小青竜湯誤投与の典型例※
タミフルと共に医師から処方された禁忌に近い危険な配合、麻黄細辛附子湯と小青竜湯※
やっぱり長期連用には不向きな小青竜湯 これ以外にもまだまだあったが、見つかり次第追加して行きたい。